火花　又吉直樹

私は、あまり本を読みません。ブログで何度も書いているけど読むのが、超　遅いので自分で自分にイライラして本からは遠ざかってしまいます。だから、資格試験以外の本を読む機会があまりないのです。

１８日、土曜日　神保町の三省堂書店で、マイナンバー検定の問題集を買いに行き在庫がないのを確認してから、（結局、新宿　紀伊國屋書店で購入）すずらん通りの東京堂書店に入店しました。ここでも、一応資格試験コーナーを覗きましたが在庫がないのは直ぐにわかり１階の出口に近づいた時、山積みされていた「火花」と遭遇しました。何気なくもった瞬間薄っぺらい本だな、と思い私でも読めるかな、と思いました。

「火花」は芥川賞受賞作ですが、それ以前から多くの人に読まれていて版も何刷も重ねられていました。奥付を見ると十刷、十二刷になっていました。しかし、私が手に取ったのはどういうわけか、３月に出された初版ものでした。何百冊と平積みされている中で一冊だけ初版本がありました。これも、何かの縁かもしれないと思い購入することにしました。

読みはじめると、この３連休で読み終えました。１４８頁というのは私にとってちょうど良い分量でした。
本に書かれている熱海の花火大会、吉祥寺が舞台の色々な場所や店は、私は５０年以上、武蔵野に住んでいてどこも行ったことのある店ばかりでした。
この「花火」がどこが凄くて、何故、芥川賞を受賞したかは分かりませんが、この小説を読んで、私にもあった若い頃の「夢の時代」を思い起こさせてくれました。。。。。。。皆、若い時は夢があり、エネルギーを費やしたんだ。

でも、考えれば考えるほど………自分の夢はこれからなんだ、これからなんだ。
と強く思う自分がいました。