米長邦雄 『われ敗れたり』−コンピュータ棋戦のすべてを語る−(中央公論社)を読みました。今年の1月14日、世間の注目を浴びコンピュータ将棋、ボンクラーズと対戦して敗れた米長邦雄永世棋聖の将棋界への遺言書である。1月のコンピュータ将棋との対局後疑問に思っていた、米長の「6ニ歩」作戦の詳細な研究成果といかにコンピュータと闘ったかが纏められています。勝負には負けたが改めて米長理論を読むとこの人の魅力と天才的な勝負人生を垣間みることができます。米長棋聖は現役時代多くの愛人が居たと聞きますが、できるならば対局日を米長の69歳の誕生日(6月10日)にして欲しかったと思います。本を読むのが遅いことで有名な私ですが、日曜日一日で読破しました。将棋を知らない人にもぜひ読んで頂きたい本です。
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