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10月17日(水) 増田俊也著『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『木村政彦外伝』

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10月17日(水)

6時半起床

少し前になりますが、増田俊也著『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)、『木村政彦外伝』(イースト・プレス)の2冊を完読しました。どちらも700頁超の書籍なので読み終わるまで相当時間がかかるだろうと覚悟して臨みましたが1ヶ月で読み終えました。我ながら良く頑張ったと思うのですが、好きな分野であったからだと思います。これは以前雑誌『ゴング格闘技』で読んでいたもので10年近く経って再び読んでみたくなりました。『木村政彦外伝』は木村生誕100年記念出版で発売されました。
完読して著者増田氏のジャーナリストとしての何処までも深く調べ上げる精神が読んで取れる。「木村政彦」がテーマであるが、力道山、大山倍達、岩釣兼生等の生き方も描かれ壮大なものになっている。ただ、増田氏は柔道出身なので「木村」寄りに書きたかったであろうが、私が「力道山対木村」のテープを見る限り「木村」には勝者になるべき姿ではなかったように思います。あの試合の二人を見れば「力道山」の体格がもの凄く、「木村」は華奢に映る。この試合は色々憶測を読んでいるが、何処まで行ってもプロレスのリングにあがる以上は「木村」に勝ち目はないということだ。それは「力道山」にあって「木村」にないもの。それはスター性というものかも知れない。一言で不器用だったんだと思う。あと「力道山対木村」で不自然な部分もある。試合途中で力道山がセメントに移る場面である。力道山のセメントに木村が無抵抗で、普通相手がショーで戦っているかセメントで戦っているかは判断可能で、もしかすると私の個人的な考えでは木村が意図的に負けたのではないかと勘ぐってしまいます。果たしてどうだったのか………。
不世出の柔道家「木村政彦」の人生とその周辺に生きた格闘家について書かれた本書をぜひ読んで頂きたいと思います。




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