井上尚弥のバンタム級での戦い、ネリとの頂上決戦を！！

７月２０日、ネバダ州ラスベガスでフアンカルロス・パヤノ対ルイス・ネリのバンタム級屈指の好カードが行われます。WBSS１回戦で井上尚弥に初回KOされたパヤノの復帰第二戦になります。日本では山中との対戦以降ネリは「悪役」になりネット上の書き込みはパヤノ贔屓の書き込みが殆どです。私はこの戦いはネリがパワーで圧倒して勝つと予想します。将来WBCタイトル、さらにその先は井上とのバンタム級頂上決戦をアピールするのは間違いないでしょう。ドーピング疑惑、ウエイトオーバーなどネリのやってきたことは批判されるべきことではありますが、決められたルールの中でやるのであれば私は井上対ネリ戦はバンタム級最高のカードだと思います。顎が打たれ弱く過去に何回かダウン経験のあるネリですがパワーがあるので井上も注意が必要です。今の井上の強さなら５ラウンドくらいまでにKOするように思います。ネリに関しては井上尚弥の前にウーバーリや井上拓真と先に戦うべきとの意見がありますが、この二人がネリに勝つのはネリが井上尚弥に勝つよりも困難に思います。バンタム級にはテテ、バーネット、マロニーなどとの強敵がいますがネリを倒してこそバンタム級統一の意味があります。井上尚弥にしてもネリにしてもいつまでもリング上で圧倒的な強さを見せられるものではありません。最高に輝いている「現在」に戦う価値があります。ここは感情論は抜きにしてネリに勝利を収めてもらい、絶頂期の「現在」井上対ネリのビッグマッチを是非実現して欲しいと思っています。

私たちは過去にも無敵と言われた王者の転落劇を見ています。カンムリワシ＝具志堅用高、精密機械＝勇利アルバチャコフ、神の左＝山中慎介など。井上尚弥もいつかは過去の王者と同じようにタイトルを手放す時が来ることを覚悟していなければなりません。