１ トップランク社との正式契約
井上が１１月７日に行なわれたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ（WBSS）バンタム決勝で優勝し、その後トップランク社との正式契約を発表しました。
今後は米国のリングが主戦場になると思われます。
ドネア戦は井上の無類のスタミナを世に知らしめたと同時にガードの甘さをも見せてしまった一戦といえます。また右眼上の大きな傷は今後対戦相手も強化され狙い打ちされた時に、倒れはしないが試合を止められ「負傷流血試合ストップ」が考えられます。そのような危険を避けるために今までのような思い切った踏み込みができなくなると井上のボクシングの魅力が半減されます。井上はトップランク社と契約しましたがまずは怪我の完治に専念することが重要で、できれば１年近く休養し、来年１０月ごろを米国リングのお披露目にしたらよいかと思います。次戦は慌てずに世界ランカーとのマッチメイクを希望します。
２ サウスポー４選手の挑戦表明
ここにきて、ウパーリ、ネリ、テテ等のバンタム級の実力者の他に五輪連覇のリゴンドーもバンタム級に階級を落し井上への挑戦を表明しています。これまでは強い挑戦者を見つけるのに手間取っていた井上にとっては嬉しい悲鳴でしょう。井上は常に「強い相手」と戦いたいと言っていたので今後は対戦者に事欠かないと思います。
ここに挙げた４選手は奇しくもサウスポー。井上の強烈なボディブローが届く距離ではありますが相手の左ストレートを顔面にまともに被弾する危険もあります。
名前のあがっているウパーリ、ネリ、テテ、リゴンドーと井上が戦った場合の危険性はネリ、テテ、ウパーリ、リゴンドーの順番です。これは井上が倒される危険性の順番でもあります。ただ、リゴンドーに足を使われると井上も苦戦必至でしょう。
３ ネリの危険性
ネリは日本では悪役ですが世界的に見ると井上と戦わせたいボクサーの第１番手でしょう。
日本のリングでは永久追放されていますが米国のリングでは対戦可能です。井上も心の中では「戦いたい」と思っているのではないかと思います。ただ、山中対ネリを観た日本人の感情論から言い出せないこともあるので、ネリにはロドリゲス、ウパーリに勝ちWBC王座になれば統一戦が現実味を帯びます。井上にとっても願ったり適ったりでしょう。
ネリは２４日にロドリゲスとのWBC挑戦者決定戦を控えています。この試合はネリにとっては重要な試合です。ロドリゲスを撃破すれば井上の対戦をさらに迫ってくると思います。
冷静に考えてネリの危険性は、
（１） 井上よりも年齢が若い点。
誕生日を見ても井上（1993,4,10）ネリ（1994,12,12）、井上よりも１歳半若いことになります。顔だけ見ると歳をとっているように見えますが全然若いのです。まだ２４歳とは信じられません。
ウパーリ３３歳、テテ３１歳、リゴンドー３９歳なのでネリの２４歳は脅威に感じます。
（２） 無敗であること
ネリは３０勝（２４KO）、井上と同じく無敗KO率８割と高い数字です。負けてないのはドーピングなどの問題もありますが「強い」ことも確かです。２４日に行われるロドリゲス戦は面白い一戦になると思いますが最後は「無敗」のネリが勝ち進むように予想します。
（３） パワフルにパンチを打ち続ける点。
これが最大の武器でしょう。一発パンチというよりもチャンスになると威圧的にパンチを上下に打ち分けてくる点です。ドネア戦で井上が勝ち切れたのはドネアがネリのような嫌らしい攻撃をしなかった点にあります。
（４） トレーナーをフレディ・ローチにした点。
これは井上にとって最大の脅威でしょう。ローチはパッキャオを育てた「 トレーナー・オブ・ザ・イヤー 」６度選出の名トレーナーです。ボクシングの幅が広がると思います。
４ 総合的に誰が強いのか
今回挑戦表明した４選手と井上が戦った場合の予想は困難です。総合的には井上が４選手を上回っていると思いますが、いざ１対１の勝負になれば相手の得意パンチが最初にヒットすれば試合展開は変わります。先日のドネア戦のように負傷によることも多々あります。４選手は今現在でも十分井上に挑戦する力があると言えます。井上はトップランク社と契約したことによりその名を世界に轟かすことになると思いますが、反面「負ける姿」を早く見るようになるかもしれません。「負けてさらに強くなる」というのも井上の望んでいることなのかもしれませんが。でも井上には勝ち進んでほしいです。井上を中心とする「黄金のバンタム級」に目が離せません。
井上が１１月７日に行なわれたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ（WBSS）バンタム決勝で優勝し、その後トップランク社との正式契約を発表しました。
今後は米国のリングが主戦場になると思われます。
ドネア戦は井上の無類のスタミナを世に知らしめたと同時にガードの甘さをも見せてしまった一戦といえます。また右眼上の大きな傷は今後対戦相手も強化され狙い打ちされた時に、倒れはしないが試合を止められ「負傷流血試合ストップ」が考えられます。そのような危険を避けるために今までのような思い切った踏み込みができなくなると井上のボクシングの魅力が半減されます。井上はトップランク社と契約しましたがまずは怪我の完治に専念することが重要で、できれば１年近く休養し、来年１０月ごろを米国リングのお披露目にしたらよいかと思います。次戦は慌てずに世界ランカーとのマッチメイクを希望します。
２ サウスポー４選手の挑戦表明
ここにきて、ウパーリ、ネリ、テテ等のバンタム級の実力者の他に五輪連覇のリゴンドーもバンタム級に階級を落し井上への挑戦を表明しています。これまでは強い挑戦者を見つけるのに手間取っていた井上にとっては嬉しい悲鳴でしょう。井上は常に「強い相手」と戦いたいと言っていたので今後は対戦者に事欠かないと思います。
ここに挙げた４選手は奇しくもサウスポー。井上の強烈なボディブローが届く距離ではありますが相手の左ストレートを顔面にまともに被弾する危険もあります。
名前のあがっているウパーリ、ネリ、テテ、リゴンドーと井上が戦った場合の危険性はネリ、テテ、ウパーリ、リゴンドーの順番です。これは井上が倒される危険性の順番でもあります。ただ、リゴンドーに足を使われると井上も苦戦必至でしょう。
３ ネリの危険性
ネリは日本では悪役ですが世界的に見ると井上と戦わせたいボクサーの第１番手でしょう。
日本のリングでは永久追放されていますが米国のリングでは対戦可能です。井上も心の中では「戦いたい」と思っているのではないかと思います。ただ、山中対ネリを観た日本人の感情論から言い出せないこともあるので、ネリにはロドリゲス、ウパーリに勝ちWBC王座になれば統一戦が現実味を帯びます。井上にとっても願ったり適ったりでしょう。
ネリは２４日にロドリゲスとのWBC挑戦者決定戦を控えています。この試合はネリにとっては重要な試合です。ロドリゲスを撃破すれば井上の対戦をさらに迫ってくると思います。
冷静に考えてネリの危険性は、
（１） 井上よりも年齢が若い点。
誕生日を見ても井上（1993,4,10）ネリ（1994,12,12）、井上よりも１歳半若いことになります。顔だけ見ると歳をとっているように見えますが全然若いのです。まだ２４歳とは信じられません。
ウパーリ３３歳、テテ３１歳、リゴンドー３９歳なのでネリの２４歳は脅威に感じます。
（２） 無敗であること
ネリは３０勝（２４KO）、井上と同じく無敗KO率８割と高い数字です。負けてないのはドーピングなどの問題もありますが「強い」ことも確かです。２４日に行われるロドリゲス戦は面白い一戦になると思いますが最後は「無敗」のネリが勝ち進むように予想します。
（３） パワフルにパンチを打ち続ける点。
これが最大の武器でしょう。一発パンチというよりもチャンスになると威圧的にパンチを上下に打ち分けてくる点です。ドネア戦で井上が勝ち切れたのはドネアがネリのような嫌らしい攻撃をしなかった点にあります。
（４） トレーナーをフレディ・ローチにした点。
これは井上にとって最大の脅威でしょう。ローチはパッキャオを育てた「 トレーナー・オブ・ザ・イヤー 」６度選出の名トレーナーです。ボクシングの幅が広がると思います。
４ 総合的に誰が強いのか
今回挑戦表明した４選手と井上が戦った場合の予想は困難です。総合的には井上が４選手を上回っていると思いますが、いざ１対１の勝負になれば相手の得意パンチが最初にヒットすれば試合展開は変わります。先日のドネア戦のように負傷によることも多々あります。４選手は今現在でも十分井上に挑戦する力があると言えます。井上はトップランク社と契約したことによりその名を世界に轟かすことになると思いますが、反面「負ける姿」を早く見るようになるかもしれません。「負けてさらに強くなる」というのも井上の望んでいることなのかもしれませんが。でも井上には勝ち進んでほしいです。井上を中心とする「黄金のバンタム級」に目が離せません。