Quantcast
Channel: 桜堤団地に桜咲く!!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4823

頭が痛くなった2冊の本  斎藤幸平 人新世の「資本論」(集英社)/ 岡田晴恵 秘闘(新潮社)

$
0
0
斎藤幸平 人新世の「資本論」(集英社)岡田晴恵 秘闘(新潮社)
ここ数週間で、上記2冊の本を読みました。どちらも途中で頭が痛くなったので挫折しようかと思いましたが何とか最後まで読み終えました。
斎藤幸平 人新世の「資本論」(集英社)これは一昨年から話題になっている本で作者の斎藤さんは以前BSテレビにもゲスト出演していたのでいつか読んでみたいと思っていました。学がない私自身、今の「気候変動問題」や「マルクス資本論」の根本が分っていないわけで、「そもそも」がわからない人間には難しすぎるのです。これまでマルクス研究者が到達しなかった成果「脱成長コミュニズム」の分析を通して人新世論です。
岡田晴恵 秘闘(新潮社)考え方が全く異なる岡田さんの本を読んでみました。コロナの女王・岡田氏、最近はテレビに出る機会がめっきり減りましたがコロナ初年度は朝から晩(夕)まで毎日のように出演していました。本書を読むと岡田氏は、元上司の田代氏、田村厚労大臣(当時)、テレビ朝日の玉川氏と意見・波長が合い、分科会の尾身氏、岡部氏とは考え方が違っていたようです。タイトルに「秘闘」とついていますが、本当に岡田氏が国民のためにコロナの最前線で戦ってきたかと考えると疑問で、本書全編に世間からのバッシング・被害妄想から自分擁護をしているように思いました。岡田氏や玉川氏の煽りが、多くの日本人の「コロナ脳」を作ってしまった根本原因であったことの認識が全くないようで、人間の営み、経済を無視する「岡田ウイルス学」の限界を感じました。まぁ、こんだけ文句言いましたが本の売り上げにも貢献しました。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4823

Trending Articles