竹風作 無剣 赤柾 昭和57年
40年以上の駒収集で33組の盛り上げ駒を持つに至りました。今でも駒込の「丸八碁盤店」の店主の言葉を思い出します。「盤は1つ持つと満足するけど、駒は1つ持つとまた一つまた一つ、ときりがないですよ。」40年以上経ってまさに自分が底なし沼に入っている心境です。ここまでくると不治の病です。
写真の駒は1981年に出版された熊澤良尊著「名駒大観」のカラー頁の名駒写真集、金井静山作・無剣銘の駒を見て一目この王者の駒を「欲しい」と思いました。その後将棋世界に「丸八碁盤店」の広告を見て本作品を購入しました。給料が約12万円でしたので25万円は勇気のいる買い物でした。昭和57年、ちょうど40年前の駒ですが今所有している駒の中では一番古い駒になりました。赤柾と表示されていますが、後日、竹風師と話す機会の中で、あの駒は赤柾でなく荒柾と話されました。
当時の将棋世界の広告と丸八碁盤店の領収証