４６３０万円送金事件　その３

４６３０万円事件でＴ氏が逮捕されました。これで一件落着とはいきません。
私は、以前から今回の事件を振込依頼書の謎として書いてきましたが、先日Ｔ氏の担当弁護士から「２４歳男性の口座の出納記録」がマスコミに公開されました。
マスコミでは、出納記録の出金部分に注目し、ネットカジノに出金した３社に残金はあるかなどに話題が集中していますが、私は摘要欄に注目しました。
摘要欄を見て驚きました。１０万円は「アブチョウリンジトク」ですが、４６３０万円は「アブチョウカイケイカン」になっています。臨時特別給付金ではなかったのです。実際の通帳には字数の関係で印字できなかったと思いますが、カイケイカン＝カイケイカンリシャ＝阿武町会計管理者だと思います。阿武町の説明では特別給付金の誤振込と説明していますがこれは正しくないです。そもそも４６３０万円はコロナ臨時特別給付金とは別項目で振込手続きがなされていました。
４月１日、フロッピーディスクで正規の手続き。「アブチョウリンジトク」４月６日、振込依頼書で正規の手続き。「アブチョウカイケイカン」手続きをした出納担当者はどちらも正規な手続きとして行ったはずです。どちらも入金日が４月８日なのが確信行動です。私の想像ですが、４月６日に振込依頼書の手続きをし４月８日に入金日は不自然です。慌ただしい中での行動です。わざと誤振込に見せかけたのだと思います。
町長の説明では、出力する必要のない振込依頼書を出力し銀行に送ってしまった。＝Ｔ氏に誤振込されたと話されましたがこの説明は完全におかしいです。
届きませんが、私から阿武町への質問です。１　振込依頼書がでるシステム　どんなシステムで１０万円×４６３世帯分の正規の手続きを行うと、別に出力不要の１世帯分（Ｔ氏）の振込依頼者が出力されるのか？２　銀行に送った振込依頼書の公開。３　銀行には振込依頼書の他に一緒に送ったものは何か。添付書類（書類送付案内）、出金票などの銀行届出印などの書類。４　出納担当新人が一人で処理したのか？上司の指示、確認の上で処理したのか？一人で処理したのなら、なぜ上司の指示を受けなかったのか？５　４月６日の振込手続きはコロナ臨時特別給付金の認識だったか、全く別の支払いの認識だったか。なぜ、４月１日〜５日でなく、４月６日に振込手続きをしたか。６　４月６日振込依頼書関連の起案書等に関して、町長、副町長等は「決裁権者」になっていたか、否か。
今回の事件が発覚してから１月以上経ちますが、町長は「町がミスをした根源」の４月６日の「振込依頼書」手続きの真実について話さないのが不自然であり、不誠実です。マスコミや町議は、今回のミスを時代遅れのフロッピーディスクと出納担当が新人の２点を挙げていましたが、どちらも真実ではありません。４月に入った新人ならば尚更間違いません。間違える前に聞きながら仕事をするはずです。町長は出納担当者と真実を話すべきです。
今回Ｔ氏が逮捕されましたが、闇が深そうで他にも逮捕者が出ても全く不思議ではありません。