こころの玉手箱
日本経済新聞の夕刊の連載コーナーにこころの玉手箱があります。
先週一週間はジャパネットたかた社長 高田明さんでした。
読まれた方も多いと思いますが、いいことが沢山書いてあったので、こちらのブログで紹介します。新聞の丸写しに近いです。
第1回
20年前のラジオショッピング
まだ、自伝を書く時期ではないが出す時がきたらタイトルは決めている。『60秒にかける人生』だ。カメラの前で商品紹介にかける時間は60秒。この時間に会社の理念、商品の魅力を伝えられるかが勝負。
本社は長崎県佐世保市。東京や大阪に移すつもりはない。
25歳で会社勤めをやめ、長崎の家業の写真屋を手伝い、30歳の時、佐世保に支店を開いたのがジャパネットたかたの原点。
ラジオ番組でカメラを紹介したところ、5分で50台売れた。→ラジオショッピングを急拡大する。年数回の計画を月1回に、やがて週1回にと増えていく。九州全域、関西、関東の放送局に販路を広げて行った。
第2回
万年筆とマーカー、メモ帳
仕事中、休日、旅行でも万年筆、マーカー、メモ帳は手放さない。筆記用具は今も昔も万年筆が好きだ。ボールペンでは何か想いが残せない気がしてしまう。
メモくせがついたのは大学卒業後、語学を生かしたいと就職した、京都の部品製造機械メーカーの貿易部だった。若くしてドイツや東西冷戦下の東欧諸国などにも足を運んだ。メールやファックスのないテレックスの時代だった。ポーランドのホテルは現地の人は泊まることができず、普通の庶民は「毎日がつらい」とつぶやいていた。東欧諸国の情報が少ない時代業務報告とともに本社に送った。
第3回
ゴールドラット氏のビジネス書
ワークライフバランスという言葉をよく聞くが、私の場合、ワークとライフが一体となっている感じだ。人に言えるほどの趣味はない。余暇はビジネス書を読んで過ごすことが多い。「これはすごい」と思ったのが、イスラエルの物理学者、ゴールドラット氏の作品だ。出合いは10年ほど前になる。ハワイでゴルフ観戦ツアーに招待された際、足をケガしてホテルから出ることもなく、のんびり読書をして過ごしていた。そのときゴールドラット氏の本に出合った。
「ザ・ゴール」「ザ・チェンジ・ザ・ルール!」「ザ・チョイス」などの代表作は何回読んだかわからない。読むたびに感銘を受ける箇所に線を引き、書き込みをするから、ぼろぼろになってしまった。
選択と集中の重要性。何をやらないのかが重要で、会社などの組織は、やらなくてもいいことをやり過ぎるから、複雑になっているという。私の仕事はその5割〜7割がテレビカメラの前に立つことだ。企業にとって大事なことは利益を出すこと。
いい本なので、社員にも是非読むように勤めている。
第4回
地元長崎での生活
地元長崎で仕事ができる喜びのひとつに、おいしいものが食べられることがある。東京のすし屋のお薦めヒラメ、イカ、アナゴなどみんな長崎産だったので驚いた。
仕事が終わる夜の10時ごろから、社員といっしょに食事に行く。釣りアジやイカ刺しのうまさは格別だ。
居酒屋での話題は、仕事に関するものより、従業員の家族やプライベートに関するものが多い。
つい先日の居酒屋での話題は、毎年6月末の社員旅行の行き先だった。今年はグァムに決まった。ここ数年、ほぼ毎回海外に行っている。その際に社員たちが撮影した写真の中で、よく撮れているものを社内に掲示している。
忘年会は社員と取引先など、歌や踊り、寸劇を披露する。
うちの会社は社内結婚がとても多い。忘年会、社員旅行で仲良くなり、ゴールインする場合もあるようだ。
第5回
家族
出張でも旅行でも家を空けているいる間、1日3回くらい妻に電話を入れる。たわいのない内容がほとんどだ。妻は長く副社長として一緒に働いてくれたので連絡するのは当たり前だと思っていたのだが、どうやら私は少し変わっているらしい。妻は今も毎日、私の弁当を作ってくれる。感謝している。父は90歳、母は89歳で健在だ。両親ともよく電話で話す。
東京・六本木に開設した東京オフィスの運営は副社長の長男に任せている。
ジャパネットたかたは家族的な会社だ。社員の顔と名前はほぼ一致し、社員同士も仲がいいが、社員が500人を超えてくると仲良しだけではダメだ。
これから社員が千人、1万人と増えていっても揺るがない企業理念が必要だ。私に残された仕事だと思っている。
以上のような内容でした。高田明さんは1948年生まれ、今年65歳。お若いですね。これからも毎日、あの甲高いキンキン声でお茶の間に登場し続けてもらいたいと思います。
日本経済新聞の夕刊の連載コーナーにこころの玉手箱があります。
先週一週間はジャパネットたかた社長 高田明さんでした。
読まれた方も多いと思いますが、いいことが沢山書いてあったので、こちらのブログで紹介します。新聞の丸写しに近いです。
第1回
20年前のラジオショッピング
まだ、自伝を書く時期ではないが出す時がきたらタイトルは決めている。『60秒にかける人生』だ。カメラの前で商品紹介にかける時間は60秒。この時間に会社の理念、商品の魅力を伝えられるかが勝負。
本社は長崎県佐世保市。東京や大阪に移すつもりはない。
25歳で会社勤めをやめ、長崎の家業の写真屋を手伝い、30歳の時、佐世保に支店を開いたのがジャパネットたかたの原点。
ラジオ番組でカメラを紹介したところ、5分で50台売れた。→ラジオショッピングを急拡大する。年数回の計画を月1回に、やがて週1回にと増えていく。九州全域、関西、関東の放送局に販路を広げて行った。
第2回
万年筆とマーカー、メモ帳
仕事中、休日、旅行でも万年筆、マーカー、メモ帳は手放さない。筆記用具は今も昔も万年筆が好きだ。ボールペンでは何か想いが残せない気がしてしまう。
メモくせがついたのは大学卒業後、語学を生かしたいと就職した、京都の部品製造機械メーカーの貿易部だった。若くしてドイツや東西冷戦下の東欧諸国などにも足を運んだ。メールやファックスのないテレックスの時代だった。ポーランドのホテルは現地の人は泊まることができず、普通の庶民は「毎日がつらい」とつぶやいていた。東欧諸国の情報が少ない時代業務報告とともに本社に送った。
第3回
ゴールドラット氏のビジネス書
ワークライフバランスという言葉をよく聞くが、私の場合、ワークとライフが一体となっている感じだ。人に言えるほどの趣味はない。余暇はビジネス書を読んで過ごすことが多い。「これはすごい」と思ったのが、イスラエルの物理学者、ゴールドラット氏の作品だ。出合いは10年ほど前になる。ハワイでゴルフ観戦ツアーに招待された際、足をケガしてホテルから出ることもなく、のんびり読書をして過ごしていた。そのときゴールドラット氏の本に出合った。
「ザ・ゴール」「ザ・チェンジ・ザ・ルール!」「ザ・チョイス」などの代表作は何回読んだかわからない。読むたびに感銘を受ける箇所に線を引き、書き込みをするから、ぼろぼろになってしまった。
選択と集中の重要性。何をやらないのかが重要で、会社などの組織は、やらなくてもいいことをやり過ぎるから、複雑になっているという。私の仕事はその5割〜7割がテレビカメラの前に立つことだ。企業にとって大事なことは利益を出すこと。
いい本なので、社員にも是非読むように勤めている。
第4回
地元長崎での生活
地元長崎で仕事ができる喜びのひとつに、おいしいものが食べられることがある。東京のすし屋のお薦めヒラメ、イカ、アナゴなどみんな長崎産だったので驚いた。
仕事が終わる夜の10時ごろから、社員といっしょに食事に行く。釣りアジやイカ刺しのうまさは格別だ。
居酒屋での話題は、仕事に関するものより、従業員の家族やプライベートに関するものが多い。
つい先日の居酒屋での話題は、毎年6月末の社員旅行の行き先だった。今年はグァムに決まった。ここ数年、ほぼ毎回海外に行っている。その際に社員たちが撮影した写真の中で、よく撮れているものを社内に掲示している。
忘年会は社員と取引先など、歌や踊り、寸劇を披露する。
うちの会社は社内結婚がとても多い。忘年会、社員旅行で仲良くなり、ゴールインする場合もあるようだ。
第5回
家族
出張でも旅行でも家を空けているいる間、1日3回くらい妻に電話を入れる。たわいのない内容がほとんどだ。妻は長く副社長として一緒に働いてくれたので連絡するのは当たり前だと思っていたのだが、どうやら私は少し変わっているらしい。妻は今も毎日、私の弁当を作ってくれる。感謝している。父は90歳、母は89歳で健在だ。両親ともよく電話で話す。
東京・六本木に開設した東京オフィスの運営は副社長の長男に任せている。
ジャパネットたかたは家族的な会社だ。社員の顔と名前はほぼ一致し、社員同士も仲がいいが、社員が500人を超えてくると仲良しだけではダメだ。
これから社員が千人、1万人と増えていっても揺るがない企業理念が必要だ。私に残された仕事だと思っている。
以上のような内容でした。高田明さんは1948年生まれ、今年65歳。お若いですね。これからも毎日、あの甲高いキンキン声でお茶の間に登場し続けてもらいたいと思います。